本文へジャンプ              東北歴史博物館ボランティア            2013年版
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 【宮城県指定有形文化財 古民家今野家 季節の移ろいと活動日記】
.【東北歴史博物館 ボランティア活動 】  
 この度 東北歴史博物館ボランティア活動に参加することになりました。動機は簡単で退職を期に
 暇つぶしになにか知識を得られる活動はないかということでした。宮城県のホームページを閲覧して
 いたら当館の「ボランティア募集中」を見つけ"これだ"と一瞬のうちに応募することに決めました。
 応募し仮登録の通知を頂き、二度の養成講座を受講して本登録となりました。そして昨日(4月14日)
 はれてボランティアデビューを飾ることができました。ボランティア仲間は話題豊富でとても明るい。
 この先 諸先輩方の元気ハツラツ経験豊かなエキスを吸い取ってイキイキライフをもっともっと楽し
       もうとおもっています。  
  私たちの活動拠点は博物館東側に在る今野家住宅です。茅葺屋根の古民家ですが宮城県指定有形文化財となっています。こちらを訪れる見学者に囲炉裏で薪を焚きながらお迎えしご案内するのが主な活動です。
 この建物は石巻市北上町橋浦から移築したものです。今野家は江戸時代に村の責任者である肝入りを代々務めていました。ホンヤと呼ばれる母屋は1769年(明和6年)に建てられ、屋敷の中では最も古い建物です。
 平成4年12月に柱や梁、屋根の竹など一本ずつ解体したそうです。その後平成10年3月に地盤工事を開始して、4月から柱を建て始め、翌11年6月に完成しました。大きさは桁行12間 梁間6間の72坪です。柱や梁は234年前のものをそのまま使っており、柱はケヤキではなく杉を使い、山側の柱だけは腐りにくい栗材を使用しています。入ってすぐの土間には太さ一尺程の大黒柱が建っていて壁際に煮炊き用のカマドやクドが並んでいます。囲炉裏では茅葺屋根を保存のため常に薪を燃やし煙による燻蒸をおこなっています。見学者は土間から入ってくると自然に火のある囲炉裏に来て手をかざします。今はウチロジに咲いている梅の花がとても綺麗です。そしてもうじき南側のサクラが満開となります。(2012年4月15日現在)