石巻高等技術専門校    造園科受講日記その1      2012.08〜11まで
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20年も前からいつかは当校造園科で庭師の勉強をしたいとの希望を持っていました。自己流を解消してしっかりとした基本技術を身につけ我が家の庭はもちろん、よそ様の植木の剪定もさせて貰いたいという希望があります。3ヵ月の短期コースですので要点をしっかり掴み知識と技術を習得するのが目的です。
     
9月11日  快晴    ★前に張った縄に直角に交差するように渡して★  
植木職人の一番重労働と言えば植木の掘り起こしでしょう。私は今迄我が家の植木で随分と経験してきましたが失敗の連続でした。原因は荒縄の結わい方が悪く移動している間に縄が外れてしまいひどく難儀してきました。今日は結わい方の手順をじっくりと見学させていただきました。こういう作業は張りきって急いですると根が崩れたりして失敗するものです。それから根周り掘りは少し大きめに掘り上げた方が後あと作業しやすいですね。今日の作業での要点は菰を用いての養生です。掘ったら菰を回して押さえつける感じで根鉢に20cm程の木片を打ちつけます。その木片に荒縄を掛け水平方向に10cm間隔で縄を木槌で叩きながら(ここが肝心)幾重にも下の方に回します。その後斜め下に縄を回し底から絡め上げ、反対方向から上に上げてきます。そしてまた下から絡めて上げてきて前に張った縄に対して直角に交差するように渡してまた下から上げるの繰り返しです。一通り網目のように縛ったら、縄の先を各直角に交差した部分に絡めて引っ張りその反対側も絡めてという風に、各交差点を引き寄せ緩みを無くします。最後に樹木を斜めに倒して底の部分にも菰をあてがい同じ要領で養生します。この養生作業が今日の作業のポイントですね。ビデオに撮ってYouTubeに載せいてますから右の写真をクリックしてください。 
Yuo Tubeにリンクしています。
クリックしてご視聴ください

9月10日  快晴        ★割掛けという結び方を伝授されました★
校内の植木の剪定は今日が最後です。皆さんの腕前が上がったところで校門から校舎に通じる道路なり、つまりメイン通りの松を中心とした剪定です。私は写真右の松一本を一人で仕上げる作業に当たることができ、おかげて少し充実感を楽しむことができました。先生に点検していただいたら、竹を使って枝全体を下げてみたらとアドバイスを頂いた。その中で竹と枝をビシッと緩み無く結う"割掛け"という結び方を伝授された(写真左下)なるほど枝を少し下げただけでもグッと形が良くなった。
その後 モミジの大玉仕上げと一位の木の剪定をさせていただきました。そして後片づけですここの所が一番肝心なところで、先生方には口酸っぱく「「掃除を疎かにしては元の子もなくなる」切り枝はもちろん草一本取り残しもないように!!   
私はそこの所が分かっていても疎かにしてしまいます。

こんもりと山のように剪定するのだが、それが中々難しい。こだわって芽先を全て切り取って来年の発芽に備えた。
       写真拡大
 9月7日 快晴 ★元航空自衛官の無口でニヒルな男が静かに鋏を入れている★
 先週迄の暑さではなくなり爽やかな暑さとの表現が正しいのかどうか、とにかく過ごしやすくなってきた。今日も授業の始まりに梶原先生の金言を拝聴して一斉に剪定作業にとりかかった。私は昨日の残りの黒松と例のヒイラギモクセイの剪定をやらせてもらった。ヒイラギは葉の先がギザギザですから刈り込んでもムラがどうしてもでてくる、なので一方向だけでなく伐る方向を変えて刈り込むことが大切だ。これはイヌツゲなどの刈り込みと同じで、葉の向きの流れがあるのでどうしてもそのようにしないと駄目なようだ。ヒマラヤシーダにすがっている蟻さん達は剪定を玉仕立て風にしたようで、この樹木の特徴であるヒョイと垂れ下がる枝を全て伐ってしまった。先生から柔らかく風になびくように優しくという仕立て方を決して忘れてはなるまい。レスキュー隊長と登山家は今日も高所作業で頑張っていた。そしてその下で元航空自衛官の無口でニヒルな男が静かに鋏を入れている。カッコいいなぁ!!
其々写真をクリックすると拡大します。

ヒイラギモクセイ剪定

造園科一のニヒルな男

ヒマラヤシーダにすがる
蟻さん達

今日も活躍レスキュー隊長
9月6日  曇り午後雨       ★庭めぐりをして心と見る目を豊かに★
梶原先生はユーモァたっぷりに説明してくれます。大手の造園会社でお客様とのやり取り等を笑いを取りながら本音でしゃべりますから、可笑しくもあり なるほどと感心したりと聞く側としてはとにかく忙しい。朝いちばんに黒松の剪定方法の基本を何度も説明してくれる。こちらも今迄同じことを何度も聞いてきている。でも説得力があり融通を利かせて説明するものですから聞き入ってしまう。五葉松の剪定も説明されたが、私は若いころに福島から400本の五葉松の幼苗を買って育てた経験があり、剪定もしてきたので大方知ってはいた。私的には黒松より剪定そのものは楽ですね。次にドロヤナギの剪定でしたが、こちらも大胆にカラッと仕上げればまず問題はないようだ。先生が言うには後はセンスの問題で、性格やその日の心境も剪定に影響するそうだ。中々奥が深い、そうなればどうしようもない、まぁ 庭巡りをして心と見る目を豊かにすることが肝要なんでしょうね。最後にヒイラギモクセイの剪定方法の説明があったが、刈り込み鋏で形を作るだけなので差程難しくはない。オチの話としてヒイラギは年数が経てばたつほどトゲが無くなり丸い葉になるそうだ。人間と同じだねと言うお話でした。う う う〜ん
午後は雨天の為自学自習とビデオ観賞となった。
写真をクリックするとYuo Tubeで剪定方法の動画をみれます

黒松の剪定

ヒイラギの剪定
 9月5日  晴            ★段々と自分なりのコツを掴めてきた★
高さ20mはあるだろう黒松の剪定に入った。もちろん二連梯子を使って上がる訳です。先生から高所作業の安全について注意点を伺いいざ出陣です。彼らは楽しそうでしたよ、、風があって涼しかったなんてね。今日の私は竿ヒバと黒松の剪定です。もみあげ作業は根気よく、丁寧に親指と人差し指を上手に操って無理に引っ張ったりせずクルッと回すようにむしるのが良いですね。段々と自分なりのコツが掴めてきたようです。連日の猛暑ですから10時の休憩はがっちり冷やしたスイカを食べました。汗をかいた後ですから尚更美味しかったですよ。
  【高所作業基本装備】
ヘルメット・長袖作業服・手袋・
転落防止用胴綱・地下足袋
(今回は他の作業も有り長靴とした)

 一班は元消防レスキュー隊長が担当
 
二班は登山でロッククライミングを経験している最年長65歳の登山家が担当。
9月4日  晴       ★ここを伐って あそこを剪んで それを落として★
どんなに暑くても植木職人に休みというのは有りません。そんなことしていたらオマンマの食いあげです(笑) 毎日修行の日々が続いています。今日は中庭のさまざまな植木の剪定です。モミジ・イチョウ・チャボヒバ・ニオイヒバ・モチノ木・グミ・ヤツデ・サオヒバ・イボタ・ヒムロでした。この中で初めて聞く木はイボタヒムロです。先生にはそれぞれの木の仕立て方や剪定方法を教わり後は各自実践です。先生は見回って歩き、ここを伐って あそこを剪んで それを落として と指示していきます。まず どの木も強い枝を切り落とし細い枝を残しその先を適当な長さに詰めます。もちろん込み合わないように内枝を落とし、立ち枝は見苦しいので切り落とします。私はイチョウ・モミジ・イボタの木を担当し、それにニオイヒバと甲の手・ヒムロを少し剪ませていただきました。ニオイヒバは剪んでいくとあの木材のヒバの香りがプーンとしてきます。剪んだ葉を袋に詰めて枕元に置けば安眠出来るだろうなぁと思ったりした。それにモチノ木だが今までは剪定鋏で刈り込んでいたが、そうではなく伐り込み鋏でひと枝ずつ伐って形を整えるそうだ。明日からまた黒松の剪定だ。今度はかなり高い木なので危険作業になる。もちろん私は高いところは駄目である。

ニオイヒバ

チャボヒバ

モチの木
 
        モミジ          コノテカシワ        イチョウ・ニオイヒバ         グミ
9月3日  快晴     ★剪定方法の基本は枝葉が風にそよぐように★
今週から剪定実習が本格的に始まった。今日は特にヒマラヤシーダとイチョウの剪定技術を伝授していただいた。まず先生が剪定のコツを説明し、訓練生は疑問点を質問するという形式だ。実際に植木を前にして鋏を入れながら説明してくれますからとても分かりやすい。剪定方法の基本は枝葉が風にそよぐように太い枝(強い枝)や立ち枝そして内枝を伐り払うそうだ。要するに外枝の細い枝を残し込み合わないように剪定することに尽きる。肝心なことは大胆に鋏を入れることのようだ。松の剪定と比べれば失敗する確率は非常に低い。下の写真を見ていただければ分かるがとても初めての剪定作業とは思えない出来栄えだ。学校にはまだまだ植木が有る、明日はどの木を剪定させていただけるのだろうか、とても楽しみである。
今日の実習風景をYuo Tubeにアップロードしました。左下の写真をクリックすれば見ることができます。
  先生から黒松・ヒマラヤシーダ・イチョウの剪定方法を伝授された。右の写真は訓練生が剪定したものです。
写真をクリックしてください。
 8月31日  快晴    ★最新の安全保護用具を導入して訓練をした方が★
造園科での研修も一週間が過ぎ、10人の仲間の顔と名前それに特徴もあらまし把握できた。そして学級委員長と班長&会計さんも選出されいかにも学校らしい。教官お二人を加えると合計「二十四の瞳」だ。ただし還暦を過ぎた瞳ではありますけど(笑)  きょう午前は虫害防除作業でした。緑化樹木の防除技術によると害虫には@葉を食う害虫A樹液を吸う害虫B樹に潜る害虫C虫こぶを作る害虫に分けられるそうだ。防除する上で特に厄介なのが蓑虫等の体を覆って葉を食う虫なそうだ。我が家のドウダンツツジに蓑虫が大量発生し防除薬剤では駆除できず一つずつ手で摘まんで取り除いた経験がある。今日は写真左のようにアメリカシロヒトリの駆除を行った。薬剤はスミチオンそれに展着液を加えて散布した。通常2000倍に希釈して使用するが最近の害虫は抵抗力を付けているので300倍の希釈にしなさいとの指示だった。大体良しのアバウト希釈でおこない試しに木から落ちてきたアメリカシロヒトリに散布してみたら5分位は生きていた。写真右が実際に散布している様子だ。風の向きを考慮しても本人は無論、離れたところにいた居た我々にも農薬の霧が降りかかり目の底が痛くなってくる。希釈の濃度が濃いのだからそれだけ我々にも害はあるはずだ。やはり防除作業には簡易マスクとメガネだけでは物足りない。当校にも最新の安全保護用具を導入して訓練をした方が良いのではと感じた。
午後からは一昨日の続行で松の剪定作業だった。私は手甲を用意し服を通して腕の皮膚を松っ葉が刺さない工夫をした。効果抜群でしたね。

植木職人の基本スタイル
地下足袋を履き腕には手甲を巻き薄地の手袋をする。腰にはツールベルトを捲き剪定鋏と手鋸を提げる。
8月30日  快晴            ★印象に残った金言は★
 木・金曜日の教官は梶原先生です。石巻の大手の造園会社に以前勤めていて一級造園技能士の免許を持っているそうです。気さくな方でいろいろと声をかけてくれます。その中で印象に残った金言は、庭師は腕前が良いことは当然として@テキパキと仕事をこなすことA仕上げの段階で庭全体を美しく仕上げることB料金を安くすること この三条件が揃わないと仕事の依頼が来ないそうです。依頼する方からすれば当たり前の事ですが、仕事をする側からすればフル回転で仕事をこなさなければなりません。お金を稼ぐ大変さを造園科に来て再認識させられたおもいです。
さぁ〜て 今日はいちにち草取りです。単純作業で根気のいる仕事です。私? いえいえ草取りは何よりも嫌いです。なので写真中の自衛隊卒業の方と草を取った後片づけをすすんで担当しました、楽そうにおもうでしょ、実は私にとっては楽なんです(笑) というのも私はお尻の手術をしていますから、しゃがんで仕事をするのはご法度なんですよ。 今日で草取り作業は完了です。明日は消毒作業をするそうです。それが終わったら松の剪定の続行という段取りです。

梶原教官73歳です
【シュロ縄のイボ結び方法】
YouTubeにゆっくり動作で分かりやすい結び方の動画があります。こちらをクリックしてください。
8月29日  快晴         ★そこのところが知りたかったんです
4日目でもう松の剪定作業でした。1時間程ビデオを観せられ先生からもアドバイスを頂き さぁ出陣です。皆さん動きがとても良かったですよ。だってこの為に造園科を希望したわけですからね。1本の松を2人で剪定するわけですが三脚が高所用と普通用があり、もちろん私は普通用にすがりました。 松の木を前にして先生から一通りの説明を受け、一斉に三脚に上り始めます。パチパチと鋏の音は聞こえてきますが、話声は全く聞こえてきません。皆さん黙々と作業をしています。写真左は最高齢者65歳ですが高所用三脚に乗り天端に鋏を入れています。私は写真中で右はじがペアを組んでいるたけチャン。皆さん地下足袋を履いていますから見た目はもう植木職人ですよ(笑) 剪定方法で大きな違いは無いのですが、先生に今まで家で剪定していた時の疑問点を教えて頂きました。その中で枝の振り分け方のコツを伝授していただきました。そこのところが知りたかったんですよ。今晩安心して眠られます(笑)
松の木の剪定作業風景    皆さん真剣そのものでした
8月28日  快晴           ★先生の手さばきをなんとか習得したい
もちろん朝から草刈り作業です。草を刈る人 集める人 さてまたリヤカーで捨てる人 と役割分担して作業を進めていきます。私はリヤカー係です。いちばん楽そうに見えるって? それが積んで捨て場所まで曳いて捨ててと大変なんですよ。午後からは写真中の研修用の庭の草取り作業です。私の大嫌いな工程です。先生が言うにはこの作業が大切で伐り枝だけ集めては駄目で草の一本も見逃さずに根っこから取りなさいということでした。せっかく植木を上手に剪定しても地面がみっともないと植木までへたくそに見えるそうです。そして先生はつきっきりでああせいこうせいと指示します。先生というより植木職人の親方ですね(笑) 草取りばっかしでは飽きるだろうからと四つ目竹垣の結わえ方を教えていただきました(写真右)。皆さんこの時ばかりは目がキラキラ状態で真剣そのものです。私は結び方で後ろのクロスする部分をレクチャーしていただきました。結い方は知ってはいましたが先生の手さばきをなんとか習得したいです。明日はいよいよ黒松の剪定をするそうです。 ヨシ!! 面白くなるぞぉ〜
8月27日  快晴          ★当分続くぞぉ〜 下回り作業
授業2日目でもうバテバテでした。 まず朝の準備体操、造園は体力勝負ですから体を慣らすための準備運動です。次に安全作業について一時間座学の中で転落事故原因の説明を受け、三脚梯子の安全な使い方の実習がありました。特に傾斜地での設置方法に工夫が必要で、ロープで樹木に縛り付けて固定させるのも良い方法なそうです。70歳の先生は身軽にスイスイと梯子に上りいろいろな動作をして見せて説明をしてくれます。
そしてきょうのメインですが、炎天下での草刈り作業です。刈り払い機を各自あてがわれ、刈る場所も指定されて一斉に取りかかります。ほとんどの方は経験者ですからテキパキと作業を進めていきます。校内は私たちを待っていたかのように草茫々状態ですし、それに広いですからとても一日では終わりません。明日も草刈り訓練です。そして花壇の中は手で草をむしるのだそうです。私のいちばん嫌いな作業です。先生の言うには植木ばかりキレイに挟んでも駄目なそうで、周りをキチンと掃除し見栄えを良くするのが大変重要なんだそうです。そうですよね 私も家の作業ではそのようにしています。さぁて 当分続くぞぉ〜 下回り作業が、修行だから耐えないとね。
 8月24日  快晴            ★希望に満ちた授業初日だ★
今日は私にとって希望に満ちた授業初日だ。大きな声で挨拶し教室に入ったら、ほぼ全員揃っていて皆のやる気が伝わってきた。反面70歳の教官さんはのんびり構えていて、そのギャップがどちらも空気を読めていない感じで可笑しくもあった。まずは道具の点検から始まり、各自に剪定用鋏や鋸を道具入れと一緒に貸し出された。午後には校内の樹木を観察し、針葉樹/広葉樹の区別や更に常緑樹/落葉樹の説明を受けた。知っているつもりでいても教官の説明には説得力がある。五葉松の名前の由来等を聞き皆さんなぁ〜るほどとうなずいた。これら樹木の名前を覚えるだけでも大変だ。休憩を挟んで刈り払い機の組み立てを行い来週の実習に備えた。もうやる気満々の元消防士さんがいる "放水用意!!" と同じ構えだ(笑) 写真右下
8月23日  快晴                ★ 造園科入学式  ★
晴れの入学式が午前10時から校長先生はじめ指導教官臨席の下にとりおこなわれた。式は簡単で30分程で終わり、オリエンテーションで各種申請用紙説明等で1時間程、構内見学が30分程度で終了した。校内のいずれにも冷房装置は無く、みなさん汗だくで仕事や訓練を受けていた。クラスメートは10人で大体同じ年代のようだった。その中に顔見知りもいてこの先3ヵ月間良い雰囲気で受講できそうだ。明日から授業開始で早速実習もあるそうなのでエイッと気合いが入る。多分校内の草刈りかも(笑)  ただかなり暑いので体調管理については万全を尽くしたい。