スポーツ植木職人活動日記         2018年版 
 2018.12.21      今年最後の仕事に行って     29
今年最後の仕事に行ってきた。前に住んでした同じ地区のお庭だ。偶然にも連れ合い同士がイヌ繋がりで知り合いだったため、仕事はスムーズに進んだ。最初2.3本だけの伐採だったが、7本全て切ることになった。ここの家も植木の断捨離なそうだ。旦那さんが退職後の楽しみに三脚まで買って準備したそうだが、近年剪定しようとしたら怖くて三脚に上がれなくなったそうだ(笑) 三脚を処分したいということだったので5.000円で引き取らせていただいた。植木屋仲間で欲しい方がいたので丁度良かった。相方は安全担当のSさんだがチェンソー使いがぎこちなく全然安全ではなかった(笑) 今度から伐採には声掛けはしないようにしよう。

植木の断捨離仕事依頼は年々増え、チェンソー無では仕事ができない。本当は剪定仕事がしたいのになぁ(涙)
 2018.12.14      切り戻し透かし剪定に拘って              28
三度の順延でようやく今日のお客様の剪定に行ってきた。ビワの大木の伐倒とササゲの木の枝おろし、それに金木犀・ヒイラギ南天の切り戻し透かし剪定だ。チェンソー仕事は10時で終了したが、透かし剪定は時間がかかる。今まで刈り込み鋏でしか剪定したことが無かったそうだ。枯れ枝や忌枝がどっさりの最悪状態で可哀そうな庭木だった。相方はヒイラギ私は金木犀にアタック。4時間かけてカラッとスキっと剪定してやった。風通しが良くなり中まで日が差し健康そうな庭木に変わった。シルバー植木職はバリカン職人だからこのような剪定方法はとらない。わたしはお客さんの了解を戴いて切り戻し透かし剪定に拘っている。

ご主人様がずっと刈り込みハサミやバリカンで刈り込んでいたそうでとても窮屈な状態だった。

中の枯れ枝と忌枝を切り落しただけでもかなり透けてきた。その後枝先を伐り戻して整枝する。

ビワの大木を倒し藪状態の土留め用の杉枝を切り落しカラッと仕上げてやった。
 2018.12.10   快晴   ◆広さ3.000坪のお屋敷を剪定◆         27
とてつもないお屋敷の剪定に行きました。広さは3000坪なそうで登記上は全て宅地になっているそうだ。固定資産税だけでも驚きの高さと想像する。明治時代に財をなしたようで小学校に講堂を寄付したり農協の創設に尽力し村長まで務めた家柄のようだ。今は昔、その当時は栄華を誇っていただろうが、今は4棟ある蔵の壁は剥げ落ち中門脇の赤松は半分枯れ枝枯れ葉で見るも無残。このお屋敷に住んでいたおばあさんは去年無くなり、生前門脇の松をしっかり剪定するようにと言い残したそうだ。家督さんはこの家には住まず道路向いに今風の家を建て生活しているそうだ。この屋敷を整備して田舎風民宿を開きたいが、庭と家屋を整備するのにいくらお金がかかるか想像もつかないそうだ。

朝に奥様が出てきて大変でしょうが宜しくとのことでした。植木職人になってこのようなお庭は初めての経験だ。

明治時代のお屋敷なそうだが当時は栄華を誇ったんだろうなぁ。家督さんの話の端々に誇りのようなものを感じた。

カラッと剪定しましたよ。わたしは12尺の三脚で届く範囲。それ以上は親方が二連梯子で剪定した。

奥さんが夕方来て嫁に来て初めてこのような松を観ましたというコメント。剪定でなく枯れ枝落としの仕事でした。
 2018.12.2   快晴   ◆超スペシャル剪定依頼    26
植木屋仲間からのオファで加美町に仕事に行った。二日間で中木中心の剪定依頼だった。わたしは横に広い黒松の剪定だ。この手の松は最近3本ほど経験済だ。ただ違うのは超スペシャルで剪定してくれというオーダーだった。枝の流れを吟味ししっかり透かしキチっともみあげを施した。残念なことに写真ではそこの所が上手に映らない。こちのお宅は旧家で江戸時代には庄屋さんを務めた家柄なそうだ。この建物は当時のものだが屋根だけは茅葺をそのままに写真のように覆ったのだそうだ。奥様はとても鷹揚な人柄で旧家のお嬢様育ちの趣きだった。うん ひとり娘で高校教師のご主人に婿養子に来ていただいたそうだ。このような人柄の女性と出会ったことが無かったので感心しきりで仕事をしてきた。

本宅と離れの客殿と呼ばれる建物や板蔵と漆喰蔵がある。タラヨウや糸ヒバの高木など多彩な植木が多数。

来春にご法事があるそうで屋敷片付けのため植木屋さんを入れたそうだ。三人で二日がかりで仕事を終えた。

風邪をひくのではと心配になるほど透かしたのだが写真で見るとそうは見えない。
 
天端付近はかなり透かしておいた。        枝が枝垂れていてとても見栄えが良い松だ。
 2018.11.27   快晴   ◆大きな農家で屋敷も庭も広い  25
高瀬親方のチームに応援に行くと必ずと言ってもいいくらい大きな農家で屋敷も庭も広い。勿論高木樹が多く植木の数も多い。今日の現場はチャボヒバがやたらと多くわたしのイチバン嫌いな庭木だ。というのもこのチームのやり方は玉の枯れ葉などゴミを落とさずバリカンで刈り上げるだけのやり方だ。丁寧にしていると嫌な顔をされるからキライなんです。作業時間は早いですよ。去年まで本職の植木屋さんが延べで10人かかっていた仕事を今日は4人で5時間で終わりですからね。わたしはチャボ3本と松1本で終了です。他の3人は最初から最後までバリカン掛けで終了だ。ハサミでパッチン パッチンなんて悠著な仕事は滅多にないのがこのチームだ。

立派な庭に池があったようだが、ユンボで池を潰し土を入れていた。おじいさんが亡くなったらこの庭も撤去されるんだろうなぁ。座敷から眺める庭はとても良い眺めなんですよ。
 2018.11.21  晴れのち雨  ◆ここは南郷中学校の庭園◆    24
剪定現場の広いのは好きではないし苦手だが、学校など公共施設は大好きだ。ここは南郷中学校の庭園だ。赤松だけでも20本ほどある。わたしは去年から体育館前のイチバン大きい赤松を剪定することになっている。横には広いが高さが4m弱なので私好みだ。赤松は黒松と違って枝が柔らかいので枝の流れに気を使いながら剪定していく。1日と2時間かけて完了したが、根気との戦いだった。剪定の仕方は単純なので皆さんが言うように難しくないと思っている。わたしの場合飽きが最大の敵で午後になるとザサクサになる。ザサクサとはこちらの方言で雑になることだ。今回は5割カットの透かし剪定で行った。カラッとしてとても気持ちが良い。

枯れ枝など忌枝を切り落しながら透かし剪定を行う。とっかかりは慎重にマテイにおこなうのだが午後になると?

左写真では枝葉は濃いように見えるが右写真ではかなり透かしたことが分かる。
  2018.11.15  晴れ    二日間大農家のお庭にお邪魔した    23
二日間大農家のお庭にお邪魔した。初日現場に到着した瞬間帰ろうと思った。相方の遠賢ちゃんもそう感じたという。兎に角松や高野槇それに糸ヒバの高いこと。わたしたちの手に負える庭では有りません。ところが親方はこんなの当たり前のような雰囲気でしゃべっている。正直に言いましたよ、帰っていいですか?とね。そうしたら12尺でとどく範囲でいいからやっていけとのこと。わたしは写真下の高さはないが横に広がっている黒松と天端を親方に剪定してもらった糸ヒバを初日にさせていただいた。高所恐怖症と言うだけで植木職人失格なのだが、そこはシルバーセンターですからできる範囲でよい。でも転落防止のため三脚を植木にしっかり結わえ、転落防止の為の安全ベルトでしっかりロックして剪定した。

3年ほど手つかずだった黒松は枯れ枝や忌枝が多い。まずそれらを外してから透かし剪定だ。

旦那さんの希望で糸ヒバの葉先短めにせずあまり透かさないようにとのこと。
大木の高野槇は親方が二連梯子で上り短刃のバリカンでイッキに刈り上げた。

76歳の親方(左)は高木大好き、ほぼ一日バリカン仕事。右は相方の遠賢68歳。植木の中から透かし剪定に挑戦。
  2018.11.4  晴れ    ◆気の合う仲間ですから    22
植木屋仲間からのオファで広く立派なお寺さんでの剪定作業に4日間お世話になっている。曹洞宗のお寺さんでご住職さんはお庭にこだわりを持っていらっしゃるようで時々見に来ては注文を出していく。勿論私たちは合掌して承ります(笑) 昨日も今日も明日も松の剪定です。陽が落ちるころには飽きてきて「ざさくさ」になってしまいます。ざさくさとは丁寧ではなく雑になってくるという意味です。最後は大体ヨシ!!と気合を入れて終わります(笑) 楽しかったですね、気の合う仲間ですからね。
  2018.10.13  晴れ    伐々会剪定技術交流会に参加◆    21
秋晴れの中 毎年恒例の伐々会剪定技術交流会に参加してきた。高等技術専門校造園科の同期の仲間たちと知人宅のお庭を拝借して開催される。仲間には本職の庭師さん・ホテル松島大観荘の専属庭師、私のようにシルバー人材植木職など何かしら植木屋さんとして働いている。この活動は交流会なのでゆっくりこだわって自分のペースで剪定していきます。10時と3時の休憩タイムには名物のバターお焼きなど食べきれないほどのおやつがでます。4:30に剪定終了し場所を加護坊温泉さくらの湯に移動し懇親会となります。一年ぶりの再会ですから話が盛り上がります。お酒をいっぱい飲みました。ご馳走も沢山食べました。温泉で体をほぐしてリラックスできました。何もかもが最高の一日でした。

わたしは糸ヒバ、梶さんはチャボヒバにアタック。梶さんこだわり過ぎてチャボ2本で終了でした。

武ちゃんはヒマラヤシーダの垣根、ミーさんは赤松に挑戦。ミーさんは松の剪定スキルが大幅アップしていた。

敏ちゃんは本職の庭師二級造園師の資格取得しました。大きな屋敷と広い庭の剪定です。

委員長のサーさんが都合で不参加だったがその分皆さんでカバーし予定時刻には終了できた。

お天気が良く暖かかったので外で昼食、芋煮汁をゴチになりとても美味しかった。右写真は宿での朝食。
  2018.10.2  晴れ    ネガティブ思考になっちゃう          20
超大型の台風24号が通りすぎて行ったかと思いきや、早25号が発生し沖縄に向かっているそうだ。今日は台風一過の秋晴れだ。荒れ庭ではなく整ったお庭の剪定は気分が良い。家人はもうすでに住んではいず空き家になっているが、時々東京に居る娘さんが様子を見に来るのだそうだ。空き家がずいぶんと多くなっているが、このように植木屋を入れてキチンとしているのは凄く珍しい。今どき二世代同居はまずいない。昭和初期生まれのお年寄りは他界か施設に入っている。これから益々このような物件が増えるだろうなぁ。仕事のほとんどがお年寄り世帯のお庭でどうしてもわが身に置き換えてしまいネガティブ思考になっちゃう。

2m程の松が6本あり午前中かけて二人で剪定し終えた。時間たっぷりなのでしっかりもみ上げ仕上げです。
  2018.9.14  晴れ    いつものポリシー          19
本当に久しぶりで立派なお庭の剪定だった。大崎市シルバーの頃は当たり前に思っていたが、こちらのシルバーではこのように整った庭の仕事は珍しい。それと言うのもわたしが営業活動して受注した仕事だったからだ。垣根伐りや荒れ庭の伐々剪定はわたしの本意ではない。植木職人とすればやっぱり今回のような仕事をしてみたいものだ。今日のわたしは黒松と赤松の剪定がノルマだ。枝ぶりが良かったので剪定も上手にできた。いつものポリシー切り戻し透かし剪定だ。

元建設省勤めだったご主人(82歳)こだわりのお庭だ。剪定が趣味だったそうだが近年は高木の剪定はできなくなったそうだ。今回は松など高木だけの剪定依頼だった。
  2018.9.13  曇り    スッキリ・サッパリしただろう       18
昨日営業活動でゲットしたお客様宅に早速剪定作業に行ってきた。10年前にシルバーで剪定して以来手つかず状態の荒れた植木たちだ。高さを1.5m程下げ枯れ枝から切り落しゴチャゴチャ状態の枝の流れを整えていった。前庭のエリヤを午前中で終えようとしたが、中々そうはいかず3時のいっぷくまでかかった。わたしはモミジ2本・シラカシ2本・山茶花1本・モチノキ1本を丁寧に剪定。余りにもカラッとしすぎたかなぁ、風邪などひかねばいいが(笑) 相方の新人遠ちゃんはサンゴジュ・カイズカイブキ・モッコクに挑戦。丁寧というか慎重というか兎に角、もう少しスピードを出して剪定してくれぃ!!

10年ぶりの剪定で植木たちはスッキリ・サッパリしただろう。これからは手足をいっぱい伸ばしてくれぃ!!
  2018.9.7  小雨のち曇り    スバラシイお庭に変わって       17
北海道の地震凄いことになっている。こちらの3.11を思い出します。津波がこなかっただけでも胸をなでおろしています。大変でしょうがめげずに復旧に取り組んでください。8月は暑くて仕事をセーブしていた。9月に入り久しぶりの仕事に行ってきた。今朝小雨が降っていたが降水確率が20%なので強行した。10時頃には雨は上がり涼しい中で気分良く剪定作業ができた。3年ほど手つかずの庭で荒れてはいたが、元々立派なお庭なので剪定していくとスバラシイお庭に変わっていくのが分かった。施主様はこちらに引っ越して1年になるそうだがスキっとカラッとした庭を見て大変喜んでいただいた。ありがたいことです、嬉しかったですね。
  2018. 8.22        余り好きな仕事ではない        16
今日は暑かったなぁ、予報では30℃だったが実感温度は35℃にはなっていただろう。無風だったから尚更そのように感じた。うん 昨日と今日は植木職人として働いてきた。昼休み前あたりがいちばん辛かった。たまらず10分毎に日陰に入り水を飲んだ。昼休憩は自宅に戻りシャワーを使ってサッパリし冷房の利いた部屋で昼食をとり、少し横になって体力の回復に努めた。この辺りの融通がシルバー人材センター植木職人ならではだ。午後の作業は少し日陰に入ったので楽に剪定作業ができた。でも体力消耗著しいので4時で仕事を止めることにした。健康維持のために仕事をしているのだから無理は禁物だ。ここでお金の欲を出したら本末転倒ということだ。

毎日酷暑だから強剪定は禁物だ。わたし的にはこの程度が透かしの限界と判断した。

昨日今日とイノアックという会社敷地の植木の剪定作業だ。なんか変な枝ぶりだがこれでいいのだそうだ。
わたしはこんな伐り方は嫌なのだが親方がそうしろと言うので仕方がない。剪定しているのは新人の遠ちゃん。

かなり広い敷地の工場で、庭ではないのでこのような枝ぶりにしたのかなぁ。余り好きな仕事ではない。
  2018. 8.4        "いいね" をクリックしたくなります 15
今日の植木職人はシルバーではありません。造園屋さんからのオファだ。と言っても植木職人仲間なんでとても楽しく仕事をしてきました。今日の私の持ち分はお寺の本堂前の植木です。主に枝垂れモミジがメインだがいちばん目立つ場所なんで気合を入れて鋏を入れました。太く強い枝を落とし細くて柔い枝に切り替えます。そうすると全体的にフワフワと柔らかく風に揺られてとてもいい塩梅に仕上がります。更に小枝を対生から互生にしてやると尚更良く仕上がります。んん〜ん これは俺流の剪定なんで正しいのか分かりません。でも仕上がりを見ると "いいね" をクリックしたくなります(笑)
  2018. 8.2        今日のところは蜂刺されは免れた        14
余りにも暑さが厳しいので8月に入ったらお盆明けまで仕事は休むとシルバーセンターに申告していた。にもかかわらず急遽オファが来た。まぁ しょうがないね。でも行ってよかった。秋の剪定と来年の剪定予約まで戴いた。更に 暑い中の仕事お疲れ様ということでビールまで戴いちゃった。相方の遠ちゃんは早々蜂に刺されてしまった。私の蜂追い棒を使ってとアドバイスしたが、高枝鋏で叩いた程度だったようだ。だから言ったでしょ!! 私は全ての植木を蜂追い棒で何度も叩き揺すり引っ掻いて確認を取るようにしている。ここまですれば絶対安心ではないだろうが、後は運任せだね。今日のところは蜂刺されは免れた。                            
  2018. 7.27        蜂の野郎もビックリするだろう     13
今週の暑さは平年並みのようで涼しい?  先週までの35℃越えを体験すれば今週の26℃〜30℃は涼しくも感じる。
特に22日の日曜日は限界を超える暑さで外には危険で出られないほどだった。私は朝からエアコンの部屋でリモコンを片手にテレビを見たりウトウトしたり体に優しい生活だ。植木職人で働いていれば暑くてあつくて一時間毎に水休憩が必要だが、運よくオファが無くのんびり過ごせた。ところで 今年は蜂がとてもうるさい。私は二度も唇を刺されている。あの絞り出すような痛さは刺された人にしか分からないだろう。私のチーム全員が2.3度刺されている。特に垣根剪定は要注意だ。私はサンゴジュの垣根とキャラ木の剪定で刺されている。事前に3m程の竹棒で樹木を叩き蜂の有無を確認してから剪定するようにしていた。この方法で随分と事前退治する効果はあった。でも完璧ではなくより良い方法を模索していた。そこで写真のようなツールを作ってみた。蜂は振動に敏感なそうで枝を叩いただけでは表面だけなので枝の内側にある巣には効き目が無いようだ。このツールで枝に引っかけて激しく揺する方法であれば蜂の野郎もビックリするだろうという算段だ。

竹に穴を開けL字に曲げた鉄筋を通し黒いテープでぐるぐる巻きにして抑えるという簡単な作りだ。黒いテープがポイントで蜂は黒色に異常反応するそうだ。天敵の熊と判断するそうなので熊の手を偽装した作りにしてみた。

枝に引っかけて激しく揺すると蜂はビックリして揺すった私にではなく黒色部分に攻撃するはずだ。その時ハチスプレージェットで一網打尽にするという目論見だ。上手くいくかなぁ、きっと上手くいくはずだ。
  2018. 7.9 快晴       またもや30℃のムシムシ状態    12
お天気は回復し、またもや30℃のムシムシ状態の中植木職人の仕事をこなしてきた。写真のお庭は空き家で銀行管理の物件だ。モダンで立派な建物だが訳アリで手放したのだろう。庭はフジ蔦がナツツバキと金木犀に縦横無尽に絡み庭木が可哀そうな状態だった。フジ蔦を根元から成敗してやり枝も透かしてカラッと仕上げてやった。サツキ類も徒長枝をきっちり切り戻し蔦も根元で伐り、刈り込みハサミで切り揃えてやった。サツキの下回りをキリッと刈り上げると益々出来上がりがキレイに見える。剪定は新人の遠ちゃんに勉強のためお任せだった。
隣のお宅に営業を掛けたら是非とも剪定してくださいという。剪定のみで片付け無しで2人で2時間仕上げということで請け負った。まぁ こちらで言うところの「わっぱか仕上げ」ということだ。もちろん下草も取っていないし伐り枝もそのままなので仕上がり具合は見た目が良くない。片付け仕上げは奥様がするのだそうだ。暑いので私たちもその方が良かった(笑)
 
 2018. 6.22 快晴       ひとり一日コースには丁度良いお庭     11
東北は梅雨入りしたんだろうか? 今日は100%快晴で少し風もあり湿度が低く最高に良いお天気だった。一人仕事でムツムツと仕事をしてきました。ひとり一日コースには丁度良いお庭だ。ナツツバキ・モッコク・高野槇・山茶花・シャリンバイ・五葉の松・サツキ等々小さいが多種で剪定するには楽しかった。ご主人が追いかけるようにゴミ拾いをしてくれたので助かりましたし、何より楽しかったのはたばこ休みでの会話が盛り上がったことだ。元国鉄職員でSLの機関助手をしていたとかで60年代70年代の労働組合活動の話題ではお互い当時の青年部に戻ったかのように会話が弾んだ。春闘・順法闘争・スト権ストなど懐かしい会話を久しぶりにした。私が今住んでいる町はその当時国鉄の街と呼ばれとにかく活気あふれる町だった。JRになってからはさびれる一方で昔の面影はない。話は横道にそれたが丸物以外は全て切り戻し透かし剪定で仕上げてきた。毎年刈り込みでギシギシ状態の高野槇には難儀したが終わって眺めてみれば庭木の方からありがとうと言う言葉が聞こえてきそうだった。
  2018. 6.15 曇り       とても気持ち良い仕事をして    10
とても気持ち良い仕事をしてきました。超高齢おばぁさんのお庭を剪定です。3年手入れしていないお庭で凄い状態でした。五葉の松の枝の中は枯れ葉がぎっしり、もう腐葉土状態になっています。野鳥の巣を2個見つけました。まずゴミ落としから始め、忌枝を伐り枝の流れを整えてからようやく切り戻し透かし剪定をおこないます。
根気がイチバン!! 赤モミジは枝がぎっしり詰まり徒長枝が大きな顔で背伸びしています。成敗!! 岡常の剪定鋏で伐伐と伐っていきます。気持イイ!! 相方の遠ちゃんは次々とトリマーをかけて丸くキレイに刈り込んでいきます。最後は高さ5mもあろうかツバキの大木の剪定です。私は木登りして内から剪定してやりました。カラッとスキっとして下から見上げると枝の間からお空が見えるようになりました。最後に切り枝ゴミを処理し箒で掃いて仕上げましたよ。おばあさんの娘さんとお孫さんそしてひ孫さんが庭を眺めて「すご〜い 元々こういう庭だったんだぁ」と感心していた。お礼を何度も言われてとても気分が良い。今日の晩酌はいつもよりおいしかったなぁ〜(笑)
  2018. 6.13 晴れ       私はタイサンボクの剪定     0
雨で一日順延になったお庭の剪定です。ご主人の第一希望が大木の柿の木の高さを半分に伐ってくれでした。二連梯子が必要なので別班から応援をもらった。去年まで仙台の造園屋さんが剪定していたというが、どう見ても2年は手つかずの状態だ。相方の遠ちゃんは軒天にまで蔦を伸ばしているフジの剪定だ。端枝は伐らず棚からはみ出た蔦のみを処理するようにとアドバイス。私はタイサンボクの剪定だ。今までは大木のタイサンボクしかお目にかかっていなかったが、ここのは剪定しやすいように低く抑えられていた。他に中低木の丸物仕立てが多くバリカン仕上げで片づけた。ただマサキの垣根を剪定していた職人さんが大きな声で叫んでいた。刈り込んで行ったらスズメバチの巣に当たったという。近づいてみると今年のものではなく去年の巣だった。今年のはまだ作り始めなはずでこれほどの物はないだろう。でもビックリしただろうなぁ。二日間の見積もりをを一日で仕上げてきた。

タイサンボクはメチャ伐りで枝の方向が滅茶苦茶。本当に本職の植木職人が剪定していたのか疑問

四ツ目垣で池を囲んで庭らしいお庭だった。ここのエリアは私の剪定分担。
  2018. 6.9 晴れ       松・竹・梅と段階を付けての見積もり 9
今週は珍しく3日働いた。ちょうどいいかな。1日目は2人で1日コースのいい塩梅のお庭だった。新人の相方のノルマをチャボヒバ(3m)5本と分担しての作業だったが3本がやっとだった。私のノルマを汗だく急ピッチで終えてチャボ2本をお手伝い。疲れました。まぁ 新人だからしょうがないね。昨日は今度行く現場の見積もりをシルバーの職員さんと同行だった。何人で仕事をやり遂げられるかの見極めだ。新人さんとぺァなのでその分余計に見積もらないと私に極度の負担がかかることになる。そして剪定方法の訓練も兼ねるので大変です。左の写真のお宅は空き家でしっかりしたお庭だ。これを2人で2日の工程で引き受けた。ゆずり葉・高野槇・糸ヒバの訓練には格好のお庭だ。無人なので勉強するには最適です。右の写真のお宅はシニア男性一人暮らし。最初ヒバの垣根(150m)のみの注文だったが庭の剪定も追加してもらった。垣根は蔦が絡まって荒れ状態。別班の応援を頂いて4人で1日コースと決めてきた。剪定の仕方に松・竹・梅と段階を付けての見積もりを考えるが、ほとんどのお客さんは梅だ(笑) 梅だが中身の話を聞くと竹っぽい。要するに安い料金で普通に仕上げて欲しいのです。さすがに"松"クラスの注文は皆無だ(笑)

仕事で伺うお宅はほぼ老人世帯か空き家だ。伐採して本数を減らしてという注文も多い。中少規模農家さんは廃業して年金暮らし。田んぼと広い屋敷と大きな家は売りたくても買い手がいないまさしく負の遺産となる。
  2018. 5.28 曇りのち晴れ  ボランティア剪定に    8
楽しかったぁ〜 充実感いっばぁい! 母校石巻高等技術専門校の植木をボランティア剪定に行ってきた。春先の学校祭に行ったとき植木が手つかず状態でかなり荒れていたのを目にした。実は造園科は5年前に廃科となり教材としての植木は見向きもされず可哀そうな状態だった。伐々会の委員長に相談したら「ボランティアでやろうよ」ということになり会員の皆さんからも大賛成を頂き今日の剪定交流会となった。私どもは7年前に卒業しているが、これらの松は実習の教材で、剪定方法など教えて頂いた時ものだ。私は玄関前の松にアタック。松島大観荘の専属庭師の深さんは校門前のメインの松に取り掛かった。みなさん腕をあげていましたよ。しっかり伐り戻して7年前の状態に戻りましたもの。

玄関前の松は用務員さんのメチャ伐りで忌枝だらけ。枝の流れを整えるのに苦労した。
糸ヒバ剪定の勉強会もあわせておこなった。みんなでワイワイ言いながら楽しかった。

終わったら何時ものように記念写真をパチリ。ひとり早退したが会員8名全員参加。
卒業記念植樹の松は我が家から移植したもの。おい!! これからきれいにしてやるぞと声をかけてやった。
  2018. 5.9         超荒れ状態のお庭の剪定       7
今日は朝から小雨が降り注ぎ肌寒い。昨日からお邪魔しているお庭の剪定はお休みだ。庭の状態は下の写真の通り超荒れ状態。もうじき90歳になろうとしているご主人がメンテをしてきたそうだがここ数年手つかずの状態だ。高齢で介護ヘルパーを頼んでいるそうだからさもありなんです。シルバーで請け負う仕事はこのようなお客さんが多い。
なぜ? それは料金が格安だから。年金の中から植木の剪定に支払うのは大変でしょうね。わたしもそうだったが若いころに家を建て庭を作って植木の手入れをし、それを楽しむというのが夢とか理想のように生活してきた。それが生活レベルのステータスであったり見栄えもいいですからね。でも老人になり年金生活が続くと体もお金も大変になるんです。キチンと庭を維持するには年中草取りに追われますしね。最後はこのような庭となり負の遺産となります。老夫婦二人の生活ですからしようがないです。わたしはこの仕事を3年経験した中から早めの決断をし生活に便利で体に優しい現在の場所に住み替えたという訳です。
さてさて 明日は休んで金曜日から又この庭の剪定続行だ。二人で五日間の見積もりで仕事をさせて頂いている。剪定と言うより枝の切り落とし作業と言った方が当てはまっている。

現役の頃造園屋さんに手の込んだ庭を造って貰ったそうだ。今では庭の体をなしていない。

おばあさんは生け花の免許皆伝なそうでとにかく様々な植物が植わっている。

庭石も池もある立派な庭だが荒れた庭木に隠れて何処にあるのか分からない。
  2018. 5.6  曇り       普通の植木職人として 6
今日はシルバー植木職人ではなく、普通の植木職人として働いてきた。シルバーを通して仕事の依頼をしていたが、どうしてもシルバーが嫌いなそうだ。理由は待たされるからなそうだ。もうじき90歳になろうとしている方なんで何事も急いでしないとダメなそうだ(笑い) ひとり一日コースの仕事だったんでお引き受けすることにした。わたしはどちらでもシルバー値段なので構わないのですけどね。こちらのお爺さんは妻に3年前に先立たれたそうで寂しいんでしょうね。一日中ずっと私の周りにいて話しかけてきます。よくあるんですよ、こういう仕事をしているとね。わたしは話し相手になってやるのも仕事と割り切って合いずちを打つことにしています。わたしの将来を見ているようでね。やっぱりひとりになったら有料老人ホームに行ってのんびり暮らした方がイイかもですね。オッと 植木職人の仕事です。こちらのおじいさん自己流で剪定していたようでハチャメチャな状態です。要するに忌枝だらけで手間のかかること。全てハサミで切り落し形をできるだけ整えてやりました。時期的に庭木はこれから成長期に入るので強剪定をするように心がけました。カラッとしてスキっとしておじいさんには喜ばれました。
  2018. 4.23  曇り       充実の一日だった        5
充実の一日だった。ひとり仕事に丁度良いお庭の剪定作業だ。自分のやりたいように剪定できるし、なにより自分ペースで剪定できるのが何よりよい。今日のお庭は若夫婦の割にはしっかりした植木が植栽されていた。ただ数年庭師さんを入れた様子はなくご主人が自己流で枝を切り詰めていたようだ。切れ難い枯れ枝が沢山有り作業は力仕事となった。松などはもう植えてから手つかず状態のモンスターだった。そうそうこういう松の剪定は得意なんですよ(笑) 17時までびっしりかかりました。切り枝処理をして眺めてみると見違えるほど素晴らしくキレイに出来上がりました。明日子供の家庭訪問なそうでこれで安心ということだった。奥様には大変喜んでいただきました。
  2018. 4.20  晴れ       晩酌でとても気分が良い      4
今お酒を飲み終えてとても気分が良い。シルバー植木職今年初仕事を昨日今日と行ってきた。筋肉痛と心地よい疲れに美味しい晩酌でとても気分が良い(笑) 伺ったお宅は5年前にシルバーで剪定して以来のお庭掃除だ。80歳になるおばあさんが低木のお世話をしてきたそうで小綺麗なお庭だった。ただ大きく高い庭木は荒れ放題状態。垣根のヒバを10本程伐採も依頼された。チエンソーでイッキに切り倒し40cmに伐ってクリーンセンターに運ぶ段取りもします。その工程がいちばん疲れた。もうひとつ シルバー植木職新人の庭師デビューのおまけつきだった。新人との仕事ですから工程の7割をわたしがすることになった。新人さんはもちろん若者ではありませんからね、緊張もあっただろうし手順も勝手も分かるはずありませんからだいぶ疲れたでしょう。お疲れさまでした。23日(月)の仕事も依頼されています。さぁ 本格始動だ!! 来月になれば順調に仕事が回ってくるはずだがどうかなぁ?
  2018. 3.3  晴れ       楽しかった 面白かった 達成感を味わえた     3 
やっと やっと長いトンネルを抜け出しました。植木職人仲間からオファがあり今年初の仕事に行ってきた。昨日までの嵐が嘘のようなとても暖かく無風で穏やかな一日だった。最高の気分ですね。なにより仲間たちと一緒に仕事できる幸せを満喫してきた。剪定場所は去年もお呼びがかかり馴れた所だ。ただ庭は荒れていますよ。わたしの受け持ち部分は去年剪定しなかった箇所だ。写真上段を見て頂ければ分かるように松はモンスター状態。私的にはこういう庭木を剪定するのは大好きだ。なぜ? だって自分で作り上げることができますもの。大げさに言えば太い原木から仏像を彫るのと同じ感覚かな?(笑)  毎年剪定してある庭木はでき上がっていて、ただなぞって剪定するだけなので面白くもなんともない。冬の間にYouTuebを見てイメージトレーニングを飽きるくらいしてきたので、今日はイッキに成果発表をした感じだ。楽しかった 面白かった 達成感を味わえた。明日も行くぞ、そしてきちっと仕事をしてくるぞ。

道路拡張で土地買収になったらしい。たんまりお金が入ったんだろうなぁ(笑) なので今年は全ての庭木を剪定。

イメージトレーニング通りの切り戻し透かし剪定を実施。青息吐息状態の庭木はスキっと爽やか状態になった。

施主様から小さく刈り込んでの要望。2.3年剪定しなくてもいいようにとのことだろうがそうはならないものだ。
  2018. 2.22  晴れ       救命救急講習会に参加        2
シルバー人材センター主催の救命救急講習会に参加してきた。15年ほど前受講しているがもう忘れてしまっている。メインはAEDの使い方だが装置から流れる音声手順通りにすればいい。でも少し緊張して皆さんおもうようにできない。AEDは自治体や大型スーパー・学校等に常備されている。何処に設置されているのかを確認しておくことも大切だろう。無い時の対処方法としては心臓マッサージと人工呼吸をしっかりとおこなうことだ。もちろんその間 別の人が119に連絡する。3時間の訓練だった。暇つぶし程度に参加してきたが、なかなかどうしてとても有意義な講習会だった。

心肺停止状態に出会ったら手順通りにできるだろうか。命に係わる事なので自信がないのが正直だ。でもその場面に出くわしたら勇気をもってやるだろうな。でもAEDが無い場合の方が圧倒的に多いだろう。まずは119へ連絡だ。
 2018. 1.8  くもり       ノコギリの目立てを       1
2005年3月から始めたblogそして退職を期にホームページに改編し、タイトルも今年からシルバー植木職人庭師譚に変更した。もうじき13年になるがよくもまぁこんなに長く続けられたなぁと自分でも感心している。日記風に綴っているが目的はいろいろあって全ては話せない。ただ振り返って端折りながら読み返してみると、わたしの宝物のように思えてしょうがない。Hpにしてからアクセス解析をしていて発信元を知ることができる。数年前からアメリカなど外国からのアクセスもあったりし驚いたり なぜ? といぶかってみたりしている。個人は特定できないが毎日アクセスしてくれる方が数人いる。誰なのか予想はしているがたまにはコメントを置いてくれたらありがたいな。その場合は必ずハンドルネームで投稿するようにするとよい。
冬期間の植木職人は仕事がぱったりと無くなり小遣い銭がストップしてしまう(笑) まぁ この歳になると美味しい食事をするか温泉に行くかぐらいしか使いようが無い。そうそう 一つ忘れていました。植木剪定道具をヤフオクで競り落とすのが楽しみです。最近ではマキタの400mm刃トリマーを1.200円で落としたし、ニシガキの太枝切鋏は1.100円だった。まぁ 別途送料がかかってもかなり安く手に入れたことになる。〆切時間になるとドキドキしてなかなか面白いものです。買うのも楽しいがメンテナンスも無心になれて良い時間を過ごせます。最近はノコギリの目立てをしている。ヤスリで一目ずつ丁寧に削るのだがなにせ老眼が進んでいるので老眼鏡をかけ拡大鏡をあてながら研いでいる。勿体ないので一日一本と決めている(笑) 

鋸を載せるツールを作ろうかとも考えたが今年はこのようにして研いでみた。暖かくなったら作ろうとおもう。

安全帯に下げているツールでほとんどの剪定作業ができる。更にトリマーと太枝鋏があればシルバーでは通用する。

ヤニなどの汚れを今まではARSの刃物クリーナー(1.300円)で落としていたが、最近カビキラーでも落とせるという情報を得たので試してみた。何ということでしょう250円ほどのカビキラーで完璧に落とせた。写真中の鋏は愛用のARSと岡常の植木鋏だ。松やモッコク・モチノキなどの切り戻し透かし剪定をするにはこれがないと仕事にならない。